研究概要
本研究室では、固体中のイオンの動きに着目した研究を行っています。具体的には、固体中をイオンのみが高速で移動する「固体電解質材料」や、イオンと電子が同時に移動する「イオン-電子混合伝導性材料」を取り扱っています。これらの材料は、リチウムイオン電池の電極材料として利用できます。さらに従来のリチウムイオン電池に用いられている電解質溶液を「固体電解質」で置き換えることにより、全てが固体で形成された「全固体電池」を構成することができます。この全固体電池は次世代蓄電池として期待されています。このような次世代・革新型蓄電池の開発研究は、産・官・学が共同して取り組むべきプロジェクトであり、本研究室もこのような次の2つのプロジェクトに参画しています。
News
- 第48回固体イオニクス討論会に参加しました。M1の生川氏が「[1A-17] 種々のヨウ化物を添加した硫化リチウムの合成とその正極材料特性」のタイトルで講演を行いました。また、研究員の中川氏が「[3A-10] ポリイミドを結着剤として用いたシリコン塗布膜の全固体電池用負極材料特性評価」のタイトルで講演を行いました。
- 粉体粉末冶金協会2022年秋季大会(第130回公演大会)に参加しました。M1の生川氏が「[2-60A] 塗布型シリコン電極の作製と全固体電池用負極への応用」のタイトルで講演を行いました。
- 甲南大学 2022年度 公開講座として「カーボンニュートラルとエネルギー変換材料研究:①次世代蓄電池-全固体電池を中心に-」を開催することになりました。
「カーボンニュートラルとエネルギー変換材料研究:①次世代蓄電池-全固体電池を中心に-」
[甲南大学 2022年度 公開講座の申し込み]
- 新しい卒研生(B4)が6名配属されました。
- 甲南大学大学の卒業式、大学院の修了式が行われました。当研究室からは1名の修士課程修了者および5名の学部卒業生が生まれました。
- 甲南大学大学院自然科学研究科開催の「第1回 融合ランチョンセミナー」にて、「全固体電池の現状と展望」が話題として取り上げられ、本研究室の修士課程2年生の東山 由樹 氏が「Li10+xGe1+xP2-xS12系固体電解質の湿式合成と全固体電池への応用」と題する講演を行いました。
「第1回 融合ランチョンセミナー <全固体電池の現状と展望>」
- 8月7日(土曜)は、14時から「令和3年度 芦屋市 夏の公民館講座 サイエンス講座」で、一般向けの講演を行いました。
「令和3年度 芦屋市 夏の公民館講座 サイエンス講座」
- KONAN-PLANETに、研究室で行っている「全固体電池」のことが記事として取り上げられました。
「全固体電池開発のいま: 世界をリードする技術国はどこだ」
- この6月1日に行われた、粉体粉末冶金協会2021年春季大会(第127回公演大会)において、本研究室の修士課程2年生の東山 由樹 氏が「優秀講演発表賞」を獲得しました。東山さん、おめでとうございます!
「2021年度粉体粉末冶金協会春季大会_優秀講演発表賞」
- ホームページを更新しました。久しぶりの更新です。まだ、建設中のページもありますが、随時更新していく予定です。何卒よろしくお願いします。
- 粉体粉末冶金協会2021年春季大会(第127回公演大会)に参加しました。M2の東山氏が「[6-2A] 湿式法により合成したLi10+xGe1+xP2-xS12固体電解質の電気化学的特性」のタイトルで講演を行いました。また、研究員の中川氏が「[6-4A] シリコン溶射膜の全固体電池用負極材料としての特性」のタイトルで講演を行いました。