研究概要
本研究室では、固体中のイオンの動きに着目した研究を行っています。具体的には、固体中をイオンのみが高速で移動する「固体電解質材料」や、イオンと電子が同時に移動する「イオン-電子混合伝導性材料」を取り扱っています。これらの材料は、リチウムイオン電池の電極材料として利用できます。さらに従来のリチウムイオン電池に用いられている電解質溶液を「固体電解質」で置き換えることにより、全てが固体で形成された「全固体電池」を構成することができます。この全固体電池は次世代蓄電池として期待されています。本研究室はJSTが推進するGteXプロジェクト「高エネルギー密度・高安全な硫化物型全固体電池の開発」に参画しています。
News
- HPの写真を2025年度のメンバーのものと入れ替えました。この写真には町田は写っておりません。また、2026年4月より、新学科の「環境・エネルギー工学科」に所属することに伴い、研究室名が変更になります。よろしくお願いします。
- 長らく、HPの更新を怠り、申し訳ございませんでした。久しぶりに更新を行いました。かなり、欠けていることもあり、御不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。お許しください。町田の怠慢の故ですが、気の付いた部分から随時、追加・更新していこうと思います。
また、甲南大学の理科系に関わることですが、「甲南大学 進化型理系学部構想」が推進されております。この一環として、理工学部の改組が行われ、2026年4月に新学科として「環境・エネルギー工学科」が設置される運びとなりました。当研究室は、2026年4月より、新学科の「環境・エネルギー工学科」に移ることとなりました。これに関する記事も含め、以下に紹介していきたいと思います。ご承知おきいただければ幸いです。
- 甲南大学のオープンキャンパスが2日間に渡って開かれました。本研究室は2026年に開設される「環境・エネルギー工学科」の紹介ブースに展示を行うとともに、2日に模擬講義「電池のお話」を行いました。
- 高校生の方を対象に、甲南大学理工学部「一日科学体験」を開催しました。本研究室からは、体験実験として「割れやすいガラスを強くする」を行いました。
- 兵庫県立舞子高等学校の生徒さんが、高校のキャリ教育の一環である「大学体験」として、甲南大学理系学部の見学に来られました。2026年に新たに開設される「環境・エネルギー工学科」として、学科紹介とともに「電池のお話」に関する模擬講義を行いました。
- 日経BPムックに甲南大学が取り上げられました。中井学長と梅津理工学部長によって、進化型理系学部構想に関するお話が掲載されました。
日経BPムック「大学選び-入試と学部の今がわかる本」
- 日経CAREER「価値ある大学就職力ランキング-卒業生が活躍している大学-」に、「甲南大学 進化型理系学部構想」に関する記事が掲載されました。
詳細は次項をご覧ください。
日経CAREER「価値ある大学就職力ランキング2025-2026」
- ベネッセの教育情報雑誌「Between」に甲南大学 理工学部 の改組に関する記事が掲載されました。中井学長へのインタビューなどが掲載されています。
詳細は次項をご覧ください。
Between 特集「新設・改組のこれから」
- 新しい卒研生(B4)が4名配属されました。
- 甲南大学 理工学部 の改組に関わるリーフレット 「2026年4月 学科新設・改組」 が発刊されました。
理工学部 リーフレット「2026年4月 学科新設・改組」
- 甲南大学 理工学部 学科新設記念 「未来をつくる高度理系人材養成の最前線」と題して、進化型理系シンポジウム が開かれました。慶応義塾大学の理事長 兼 大学長であられる伊藤公平 先生をお招きして「私立大学4.0における理系の役割」と題する講演を頂くとともに、パネルディスカッションとして「理工学のチカラで創造する未来と次代の理系人材の役割について」を開催し、伊藤公平 先生の他3名のパネリストが活発な議論を行いました。パネリストとして、環境・エネルギ工学科への移籍が決まっている池田 茂 教授も登壇しています。詳細は次項をご覧ください。
進化型理系シンポジウム「未来をつくる高度理系人材養成の最前線」
- 第50回固体イオニクス討論会(千里ライフサイエンスセンター)に参加しました。M2のJeffy 氏が「[1A-2]Li7P3S11-xOx結晶の合成とそのイオン伝導特性」、竹中 理大氏が「[3A-6]メカニカルミリング法によるCuS-Li2S系固溶体の合成と全固体電池用正極材料としての特性」のタイトルで、講演を行いました。
- 甲南大学研究活動報告「Frontier」に「エネルギー変換材料研究所」に関わる業績が掲載されました。詳細は次項をご覧ください。
「カーボンニュートラルに貢献するエネルギー変換材料の開発研究」
- 日経CAREER「価値ある大学就職力ランキング-企業が欲しがる人材を輩出する大学-」に、「甲南大学 進化型理系学部構想」に関する記事が掲載されました。
詳細は次項をご覧ください。
日経CAREER「価値ある大学就職力ランキング2024-2025」
- 「Konan Today」に、特定プロジェクト研究所「エネルギー変換材料研究所」に関する記事が掲載されました。
詳細は次項をご覧ください。
[Konan Today No.65]
- 第64回電池討論会(大阪府立国際会議場)に参加しました。M1のJeffy 氏が「[1A-06]xLiCl・(25-x)LiBr・75Li3PS4系の硫化物系固体電解質の合成とその電気化学特性」というタイトルで講演を行いました。
- 粉体粉末冶金協会2023年度春季大会(早稲田大学・国際会議場)に参加しました。M2の任田 力氏が「[2-61A]パターンを施したシリコン膜の作製とその全固体電池用負極としての電気化学特性」、M1の竹中 理大氏が「[2-44A] メカノケミカル法による CuS-Li2Sおよび CuI-Li2S系複合体の合成と全固体電池用正極材料としての特性」と題する講演を行いました。
- 粉体粉末冶金協会2022年秋季大会(第130回公演大会)に参加しました。M1の生川氏が「[2-60A] 塗布型シリコン電極の作製と全固体電池用負極への応用」のタイトルで講演を行いました。
- 甲南大学 2022年度 公開講座として「カーボンニュートラルとエネルギー変換材料研究:①次世代蓄電池-全固体電池を中心に-」を開催することになりました。
「カーボンニュートラルとエネルギー変換材料研究:①次世代蓄電池-全固体電池を中心に-」
[甲南大学 2022年度 公開講座の申し込み]
- 新しい卒研生(B4)が6名配属されました。
- 甲南大学大学の卒業式、大学院の修了式が行われました。当研究室からは1名の修士課程修了者および5名の学部卒業生が生まれました。
- 甲南大学大学院自然科学研究科開催の「第1回 融合ランチョンセミナー」にて、「全固体電池の現状と展望」が話題として取り上げられ、本研究室の修士課程2年生の東山 由樹 氏が「Li10+xGe1+xP2-xS12系固体電解質の湿式合成と全固体電池への応用」と題する講演を行いました。
「第1回 融合ランチョンセミナー <全固体電池の現状と展望>」
- 8月7日(土曜)は、14時から「令和3年度 芦屋市 夏の公民館講座 サイエンス講座」で、一般向けの講演を行いました。
「令和3年度 芦屋市 夏の公民館講座 サイエンス講座」
- KONAN-PLANETに、研究室で行っている「全固体電池」のことが記事として取り上げられました。
「全固体電池開発のいま: 世界をリードする技術国はどこだ」
- この6月1日に行われた、粉体粉末冶金協会2021年春季大会(第127回公演大会)において、本研究室の修士課程2年生の東山 由樹 氏が「優秀講演発表賞」を獲得しました。東山さん、おめでとうございます!
「2021年度粉体粉末冶金協会春季大会_優秀講演発表賞」
- ホームページを更新しました。久しぶりの更新です。まだ、建設中のページもありますが、随時更新していく予定です。何卒よろしくお願いします。
- 粉体粉末冶金協会2021年春季大会(第127回公演大会)に参加しました。M2の東山氏が「[6-2A] 湿式法により合成したLi10+xGe1+xP2-xS12固体電解質の電気化学的特性」のタイトルで講演を行いました。また、研究員の中川氏が「[6-4A] シリコン溶射膜の全固体電池用負極材料としての特性」のタイトルで講演を行いました。